現在、毎週日曜夜9時から放送されているドラマ『警視庁いきもの係』。
大倉祟裕の小説『警視庁いきもの係』が原作のドラマですが、このような部署が実在するのか気になっている方も多いでしょう。
以下に概要をまとめて紹介していきます!
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「警視庁いきもの係」は実在するの?
「警視庁いきもの係」は、ドラマ内での正式名称である「動植物管理係」の別名です。
この部署では橋本環奈演じる薄圭子が、事件後に残された動物たちの保護をするとともに、事件自体の解決にも寄与しています。
毎回様々な珍しい動物たちが登場するのが見どころのドラマですが、そもそもこのような動植物を扱う部署は実在するのでしょうか。
結論を言うと、ドラマ内と同じ名称の部署は存在しません。
しかし、動物に関する事件を取り扱う部署は実在しています。
ガチで実在していた
いきもの係 pic.twitter.com/xaJDyvL6H8— Siri⤴︎oRしり⤵︎ (@C99Sl7BX9l8mjme) August 30, 2017
https://twitter.com/sukechan_sushi/status/902723613819781120
「生活安全部生活環境課環境第三係」
実在している部署は、「生活安全部生活環境課環境第三係」という名称で、動物に関する密輸・密猟や盗難などの事件を取り扱う部署です。
人間以外の生物を対象としており、絶滅危惧種や危険生物等も取り扱います。
日ごろ私たちが目の当たりにすることが少ないだけで、動物関連の犯罪はたくさん発生しています。
動物の保護というと保健所やボランティアなどをイメージしがちですが、警視庁にも動物を扱う部署が存在しているのは驚きですね。
#いきもの係り
警視庁 いきもの係りって、本当に在るのね?!
動物達は幸せね♥
警視庁生活環境課 福原 秀一郎警部
お疲れさまです!
動植物の不法取引は無くなる様に!— ミホ (@8787sakuniwa371) August 30, 2017
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ドラマと現実の違う点2つ
同じ動物を取り扱う部署でも、やはり現実とは違うのでしょうか。
以下に異なる点をまとめます。
保護した後の動物の扱い
ドラマでは部署内のスペースで保護した動物を一時的に飼っていますが、実際はそうではありません。
保護した動物は種類によっては動物園に引き渡すなどその都度適切なフォローをしているようです。
保護の仕方
ドラマでは、橋本環奈演じる薄圭子が様々な動物に関して幅広い知識を持っており、一人で簡単に捕獲していますが、現実にはそうはいきません。
中には凶暴な動物やデリケートな動物もおり、動物の種類に合わせてきちんと専門家の意見を募って、保護に至ります。
「警視庁生きものががり(福原秀一郎)」おもしろかった〜!!
これ、ノンフィクション警察モノ!S(エス、情報源)からのタレコミで希少種を違法販売してるペットショップにガサ入れしたり、カメの密売人を飛行機の中で逮捕したり。— せりネ (@Celina0523) August 23, 2017
https://twitter.com/omametubu/status/902724154171973632
姪を連れて天王寺動物園に行ってきた。密輸で保護されたアルビノのスッポンモドキの絵に涙が光る。そこには数々のドラマがあったのだろう。後、暑くてみんなだれてた。こうなると百獣の王もただのネコですな。 pic.twitter.com/jzqzjY4n2k
— よしむねじゅろ~ (@jurotan) August 29, 2017
ドラマと重なる現実的な思い
ドラマと現実の異なる点を挙げましたが、ドラマ内で描かれる葛藤と、現実に起きている問題には重なる点もあります。
対人間で起こる事件に対して、動物の密猟や詐欺などの事件は軽視されがちで、刑罰も軽いのが実情です。
ドラマでも動物を人間の都合で利用しないで欲しいというメッセージが描かれることが多く、実在する部署の方々の思いと重なります。
近年は法律に反映され始め、2013年には「種の保護法」が改正され動物に関する犯罪の罰金が大きく引き上げられました。
現在も、環境省では種の追加などの改変が行われています。
地道な活動のおかげで、少しずつ変わり始めているんですね。
【国内希少野生動植物種】
本日8/29に、種の保存法施行令の一部改正について閣議決定しました。
国内希少野生動植物種としてヘラシギ、チュウヒ、シマアオジを追加し、オオタカを解除します。
この政令の効力が生じるのは本年9/21です。https://t.co/ik3WAI3WtJ pic.twitter.com/TX4PFf1GFN— 環境省 (@Kankyo_Jpn) August 29, 2017
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まとめ
ここまで、ドラマ『警視庁いきもの係』の舞台となる部署は実在しているのか、またその仕事のドラマとの相違点は何かについてみてきました。
最近は犬や猫を飼っている人も多く、テレビや動画サイトなどで話題になることも非常に多いですよね。
また、保護犬や保健所についても少しずつ実情が見え、様々な活動が始まっています。
しかし、その他の動物や密猟事件などについては、あまり現実を知らない人が多いのではないでしょうか。
被害を受けるのが知名度の低い動物だと、刑罰も軽くニュースにもあまり取り上げられませんが、無責任に飼われたり輸入されることで結果的に人間にも危険が及びます。
原作本やドラマで興味を持った人は、これを機会に「警視庁生活安全部生活環境課環境第三係」の取り扱う事件についても、関心を持ってみてはいかかでしょう。
警視庁いきもの係、けっこう勉強になるな。フェレットは帰巣本能が無いと言われているとか。
犬や猫はあるらしいが、これも個体に能力差があるとか。
パニックになって落ち着くまで時間がかかり、帰巣本能を発揮する前に保護されることも少なくないらしい。
何れにせよ、動物を飼うのは慎重にやな。— ふくっちーず (@hirorin06011) August 28, 2017
「警視庁いきもの係・サルを愛した容疑者」の放送が迫ってまいりましたが、もう一つの「いきものかかり」のご紹介を。実は、警視庁に「生きものかかり」と呼ばれる部署が本当にあった! 「警視庁生きものがかり」(警視庁生活安全部生活環境課 福原秀一郎・著)がまさにそれ! pic.twitter.com/Kxurv3i5Um
— 大倉崇裕 (@muho1) August 6, 2017