NHK金曜夜10時の「この声をきみに」は、第3話が放映されました。
今回、竹野内豊さん演じる穂波孝は、自身の離婚問題が想像以上の深刻さがあることを妻・奈緒(ミムラ)の言葉で知らされます。
「声すら聴きたくない。」とまで言われた孝は、佐久良(柴田恭平)と京子(麻生久美子)の行う朗読教室へ正式に入るのですが、悩みごとがあり乱れた心では思うような声になりません。
このドラマで、麻生久美子さんの声がとても心に迫るものがあり人気を集めています。
朗読は、「人に伝え喜んでもらえるもの」。
まさに、そのままを演じておられる彼女の魅力を詳しく紹介します。
目次
「この声をきみに」麻生久美子さんの声に注目!
美声というだけではない何か素晴らしい魅力がある麻生久美子さん。
登場人物により朗読される名作の詩でより胸に迫る感動があるのではないでしょうか?
音読は、単に自分のために行うことですが、朗読は「伝えていくこと、喜びを感じてもらうこと」だと言われています。
麻生久美子さんの朗読は、特に空想の世界へ連れて行ってくれる不思議なパワーがありますね。
詩という言葉のつながりが、文字ではなく映像化される瞬間を感じられるから朗読の魅力があります。
彼女の声は、確かに美しいけれどそれだけではない安定した穏やかさを感じさせます。
また、今回はだんだんと孝への優しさも垣間見られるのも、観ていて心地よくさせてくれます。
麻生久美子さんが目当てで、NHK総合のドラマ『この声をきみに』を見始めたら、大原櫻子さんが出ててビックリ。
他にも柴田恭兵さん、片桐はいりさん、ミムラさん…etc.と、こりゃ毎週見ることになるな♪(´ε` ).https://t.co/lL8I3RMTV5 pic.twitter.com/TWZQFekeeF
— kuni (@08kuni18) September 27, 2017
脚本家の大森美香さん、麻生さんを抜擢!
こんなに魅力ある美声の麻生さんですが、自分の声はあまり好きではないらしいです。
そういえば、自分の声は何かの機会で聴いてみるとイメージと違うっていうこともありますね。
出演のオファーは、脚本家の大森美香さんから麻生さんの声が良いことだったそうです。
元々、美声なのですが朗読教室の先生という役柄でさらに意識を高めておられるのも、頷けますね。
美声に癒やされる“朗読ドラマ”、麻生久美子「私でいいの? と思った」 https://t.co/d3eBsKi7T1 #女優 #麻生久美子 #竹野内豊 #NHK #大森美香 #この声をきみに #インタビュー
— ザテレビジョン〈週テレ創刊35周年〉 (@thetvjp) August 30, 2017
麻生久美子さん、声優やナレーションでこれまでの出演作
その美声を活かしてこれまでも声優やナレーションを数々こなされています。
麻生久美子さん声優での出演作
- 劇場アニメ『カラフル』
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2010年長編アニメーション『カラフル』声優で出演していらっしゃいました。
製作した監督さんも以前から麻生さんの声が好きだったらしく、打診されて快諾したそうですね。
声優としてもデビューを飾った作品ですので、思い入れのあるものだったでしょう。
- おおかみこどもの雨と雪(2012年)
- 百日紅 〜Miss HOKUSAI〜(2015年)
- バケモノの子(2015年)
この他のアニメでも声優として活躍されていることは、意外と知られていなかったのではないでしょうか?
麻生久美子さんナレーション・語りでの出演作
多くのドキュメンタリーでも、調べてみるとナレーションや語りで活躍されているのが分かりました。
心地よく聴いていて終わってから後味の良さに気付くと「麻生久美子さんだった!」という経験もあるのではないでしょうか?
- 情熱大陸(2009年)
- テレメンタリー2009 トキは飛んでいく(2009年)
- 三代友達 〜大地の祈り 黒川能の絆〜(2011年)
- 世界ねこ歩き(2013年)
- 奇跡のレッスン(2016年)
京子、陰のある部分にも注目!
京子(麻生久美子)の前で素直になれない孝ですが、ある時、心ならずも今の離婚問題に悩んでいることを告白してしまいます。
京子のことをようやく「先生」と呼ぶようになったのですが、上から目線の数学者の姿ではなくなりました。
仕事優先で妻に子どもたちのことをまかせっきりにしていたときに、いちいち「『愛しているよ。』って言えば良かったのか?」と京子に問います。
「それがうっとうしいと思うのであれば、ひとりで生きていくことよ。」と答えます。
この辺に、京子の陰のある部分を感じさせますね。
結婚が上手くいかなかったのか?
何か難しい問題を抱えているのか?
その手がかりは、かつて孝と京子が偶然、教会で隣り合わせに牧師から座らせられた頃にさかのぼると見つかるようです。
https://twitter.com/modelpress/status/903149310635786240
https://twitter.com/viora117/status/914084684535021568
孝、朗読の発表会に急遽出る羽目に!
ドラマの展開をもう少し説明してみますね。
孝たち、朗読教室のメンバーは、朗読の発表会を控えて練習に余念がありません。
しかし、出場するはずだった男性メンバーがトラブルで間に合わなくなってしまったので、女性では代役ができないし佐久良(柴田恭平)では声のトーンが合わないしと、切羽詰まった状態になってしまいます。
そこへ現れたのが孝。
急遽、発表会に駆り出されるのですが、始めは緊張していた「アメニモマケズ」をだんだんと美しい朗読でみんなと共和していきます。
グループで朗読よりも、ひとりが良いと言い張っていた孝に対して、あまり好ましくない感情を持っていた磯崎和代(片桐はいり)でしたが、発表会が終わると心地よい言葉を交わすようになります。
そして、始めは 磯崎和代も孝と同じように朗読で気持ちが変わるなんて思いもしなかったと思っていたことを語ります。
孝はようやく素直な気持ちになれたので、京子に「くじらぐも」を離れて暮らしている息子に効かせてあげたいと伝えます。
孝自身が、「ぽっかり」と心の中に穴が開いたように感じるというけれど、妻や子どもも家族でありながら、埋め合わせられない「ぽっかり」とした空虚さが蔓延していたのかもしれないですね。
まとめ
「この声をきみに」第3話では、孝が朗読教室を通じて自分自身の苦悩をいかにして模索して行くかがクローズアップされました。
このドラマでは、朗読で伝えたい人がどんな風に感じてどう喜んでくれるのかが重要な鍵となっています。
それだけに、美声の麻生久美子さんを抜擢されたことは、よりこのドラマを深く美しく見せてくれているでしょう。
ここまで、声にこだわってみることができるドラマってあったでしょうか?
朗読には、読み手の心が現れてしまうらしいので、それだけ自分との向き合いも大切だと分かりますね。
金曜の夜に落ち着いた時間を過ごせる魅力的なドラマです。
ぜひ、まだの方もご覧ください。
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