テレビ朝日帯ドラマの「トットちゃん!」(2017/10/2~)。
同局の看板番組といっても過言ではない黒柳徹子さん司会の「徹子の部屋」終了後に、15分ドラマとして放送されています。
第6話では、まだトットちゃんは生まれていません。
徹子さんから見た父母の夫婦愛が描かれるエピソードが続きます。
異常に朝さん(松下奈緒)を愛する、守綱(山本耕史)の束縛やモラハラぶりに辟易としながら見ている方も多いのではないかと思います。
そんな中でも一途に家庭を支える朝さんの名言を紹介したいと思います。
我が家の家計も、私が支えないと。
夫である守綱に愛され過ぎるあまり、守綱がいない昼間は部屋に鍵をかけられて閉じ込められる朝さん。
ですが、隣に住む画家、華子さん(高岡早紀)の部屋からベランダ伝いに外に出て、さらには家計を支えるために仕立て屋を開業してしまう前回までのおさらいシーンが流れます。
2人が住まいを構える乃木坂上倶楽部のシイナさん(小澤征悦)、華子に対して一生懸命に語った言葉が徹子さんから見た父母の仲を象徴しているようです。
「守綱さんは、私とバイオリンにしか興味がないんです。だから、私がしっかりしないといけないんです。我が家の家計も、私が支えないと。」
夫に分からないようにこっそりとミシンを踏み続ける朝さんの姿は、健気な女性という表現がぴったりです。
『トットちゃん!』第6話-守綱(山本耕史)のDVが酷すぎて堀北真希さんが心配になる | ドラマの友 https://t.co/iBYDONTR1N
— ぽてと (@LisSmith58) October 10, 2017
幸せの尺度には、いろいろあると思うんです。
北海道から訪ねてきた元婚約者、児玉さん(本多力)から「あなたのような名家のお嬢様が仕立て屋のようなことをして、本当にお幸せなのですか?」「男に現を抜かしているあなたは、醜い。」と責められる、朝さん。
それに対して、シイナさんが「2人は愛し合っています。」などと言葉を返しますが、最後に語る朝さんの言葉に含蓄を感じます。
「幸せの尺度には、いろいろあると思うんです。」
そのことを乃木坂上倶楽部で知ったと話します。
夫である守綱から部屋に鍵をかけられて閉じ込められるようなことになっても、夫の愛を幸せだと信じる朝さんの姿が印象的です。
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— ドラマのネタバレまとめブログ (@dramanetabare) October 10, 2017
バイオリンしか愛せないあなたの気持ちが分かりません!
朝さんが元婚約者との面会している最中に帰宅した、守綱。
「君は、僕らの部屋から出てはならないのに」と、カフェ・シイナで朝を見た時からすでに怒っています。
一生懸命謝り、急ぎの仕立てを仕上げるためにミシンを踏むことを話し、守綱の許可を得る朝さん。
ミシンを踏んでいる音をきっかけとして、夫婦喧嘩が勃発します。
「僕の愛が分からないのか」と憤る守綱に言い放つ一言に、重みを感じます。
「あなたが私の気持ちが分からないように、私だって、バイオリンしか愛せないあなたの気持ちが分かりません!」
どの喧嘩もそうですが、相手の気持ちが分からないから誤解したり、自分の気持ちを押し付けてしまったりすることを考えさせられる、一言です。ですが、守綱に響くことなく、夫婦喧嘩が続きます。
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芸術は、人を救うものでしょう?
男女の束縛や気持ちのすれ違いがテーマかと思いきや、芸術論へと話が発展していきます。
「華子さんは、芸術は異端でなければならないとおっしゃったわ。」と華子さんへの尊敬の念を覗かせる朝さん。
「芸術は、人を救うものでしょう?」
朝さんが考える芸術論を展開していきます。
そしてついに決定的な一言を発します。
「守綱さんの芸術は、生きとし生けるものを愛しているとは思えません。天才かも知れないけど、あなたは、何かおかしい!」
守綱の美しい姿やバイオリンを愛しているけれど一緒には暮らせないと出て行こうとする朝さんを押し倒す、守綱。
もみ合っているうちに、玄関に顔をぶつけてしまうシーンで前だけがすり減った夫の靴を目にします。
靴を抱きしめて夫を見つめる朝さんの姿に、“人を救う・愛する”という信念を表しているようです。
まとめ
お嬢様育ちならではの純粋さや、北海道から東京へ単身音楽学校に進学した大胆さ、運命の出会いを経て実家からの勘当を受け入れてまで恋愛を貫く朝さんの一途さが満載だった、第6話。
守綱のDVぶりもさることながら、それに負けない朝さんの強さが垣間見えたエピソードでした。
話の終盤では、やっと徹子さんがお腹にやってきます。
実は、男の子が生まれると信じて、守綱が「徹(とおる)」と名付けが決められていたようです。
母としてどんな名言が飛び出すのか、今後の展開が楽しみですね。
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