2017/10/23(月)から放送開始の、世の中で話題となっている社会問題をテーマとした「民衆の敵〜世の中、おかしくないですか!?〜」。
劇中に流れるエルガー作曲「威風堂々」のアレンジと主人公・佐藤智子(篠原涼子)の奮闘が印象的な月9ドラマです。
子育て支援に力を注ぎ福祉政策を実現していく智子市長を隠れ蓑に市議会のドン・犬崎和久(古田新太)の思惑が表に出てくる、第7話(12/4放送)。
「みんなが幸せになる世の中は実現するのか?」と社会問題に関心を持つ方が多くなってきたのはないでしょうか。
主人公なりの仕事に対する<責任感>を武器に周りの力を得て仕事に向かう視点を3つ、紹介します。
相手の目線に合わせる「ママさん懇談会」
冒頭、<美人市長>としてマスメディアに取り上げられる報道から始まった、第7話です。
公園などで自由に遊ぶ青空保育園、青空保育園に子どもたちを運ぶ巡回バスといった主婦市長ならではの視点で子育て世代に役立つ政策がクローズアップされています。
自ら市内をまわり、市役所の仕事をアピールしたり市民の声を直接聞いたりする智子市長の支持率はうなぎ昇りのようです。
月9ドラマ「#民衆の敵」
✨12/4放送 第7話予告✨主題歌♪AAA/LIFE#篠原涼子#高橋一生#古田新太#前田敦子#千葉雄大#田中圭#石田ゆり子#渡辺いっけい#fujitv pic.twitter.com/yDK4WmiWRx
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誰だって自分の話を聞いてほしいもの。
聞いてもらうことで円滑な人間関係につながり、他人任せの他力本願から「自分自身も努力しよう」という市民の姿勢が生まれるというのは、心理学の<カタルシス効果>でよく言われることです。
「難しい言葉が分からない」と辞書を片手に頑張る智子市長ですが、そんなテクニックは知らなくても人間関係の基本であるコミュニケーション方法を実践しています。
人の心を動かす<人間力>に魅力を感じる方も、多いのではないでしょうか。
目の前にいる人を幸せにしたい「子育て支援」
智子市長が目指す政策の中心あるのは、<子ども>です。市議会議員選挙に出馬したのも、「卵焼きを焼肉だと言い聞かせて食べさせるような世の中は、嫌だ」という子どもへの優しさが出発点です。
また、市長選挙に立候補したのも、「子どもに優しいあおば市にするには、権力が必要だ」という決意を持ってのこと。
そういった考えを基に実現してきた数々の子育て支援が、前述のようなアイディアだったことは記憶に新しいと思います。
智子市長自身が子どもの頃近所の人たちに育ててもらった経験から、<子どもを育むのは社会だ>という信念があって、社会全体で子育てできるように支援する制度をどんどん作っていきます。
それを象徴しているのが、市議会議員として実現した第4話の「あおばこども食堂」、そして今回第7話の「青空保育園」です。
https://twitter.com/8Al4RDKDWpIhYFa/status/930785390394458112
どちらにも共通しているのが、お年寄りや周りの大人たちの力を借りて子育てできる点。
ネット用語「クレクレママ」に代表される“他人に甘えてはいけない”子育てが主流の昨今です。
「目の前にいる人とはだれなのか?」という智子市長の鋭い視点にハッと気付く方も多いのではないでしょうか。
素直な言葉で周りの力を得た「緊急記者会見」
第7話で話されたもうひとつの課題は、あおば市のニューポート(新港)建設計画です。
未だ黒幕たちの思惑が見えてこない、あおば市の“闇”です。
さて、この計画ですが、<ママたちに優しい街>へと変化していく“光”の陰で犬埼派の副市長・前田康(大澄賢也)を筆頭に再開されました。
市民への説明なく始められた再開に反対する市民。
そこへ秘書・富田恭一(渡辺いっけい)が手配した行政代執行(行政機関の命令などに従わない場合、行政が強制的にできる行動)。
強引にニューポート計画を推し進める犬崎派。どこかの市に似てるなぁ…「独裁政治の始まり始まり…」#民衆の敵 pic.twitter.com/s25cVR06Ug
— たーめりっく (@edithpiaf0625) December 4, 2017
この一件を知った智子市長は、ママ友たちの協力を得て、緊急記者会見を断行します。
ここで発表したのが、犬埼派の副市長や秘書たちスタッフの解任です。操り人形であることを他人のせいにしようとはせず、自らが負っている仕事の責任で昔ながらの政治的慣習を打ち破ろうとしています。
『民衆の敵』第7話「市長はお前じゃない、この私 一発逆転の大勝負!」 #民衆の敵 #篠原涼子 #高橋一生 #古田新太 #田中圭 #石田ゆり子 https://t.co/fC6GFyYzdj
— Muscat (@muscat_fujitv) December 5, 2017
この支えとなっているのが、藤堂議員やママ友・平田和美(石田ゆり子)を始めとするママ友たち。
そして、夫・佐藤公平(田中圭)です。「自分に力を貸してほしい、と言えることが何かを変える第一歩だ」と素直さの重要性を感じました。
まとめ
仕事を持つ女性として、社会で働く大人としての課題について気付かせてくれる社会派ドラマ。
ご自身も主婦としてママとして仕事も両立されている篠原涼子さんならではのリアル感が満載の、第7話です。
最後に、智子市長が大切にしている家族が犬埼の標的になってしまうワンシーンが予告されました。
<女性と仕事>についての気付きを期待する女性も少なくないのではと思います。