「トドメの接吻」は、2018年1月7日(日)夜10時放送スタートの日本テレビの新ドラマです。
主演・山崎賢人さん、脚本・いずみ吉紘さん、プロデューサー・鈴木亜希乃さんという2015年に同枠で放送されていたドラマ「デスノート」と同じチームが制作されています。
原作は存在しない、ドラマオリジナルストーリーということですが、今回が連続ドラマ初主演となる山崎賢人さんを始め、志尊淳さん、新田真剣佑さん、菅田将暉さんというイケメン揃いのキャスト陣にも注目されています。
「キスをされると男は死ぬ。そして7日前に遡り生き返る。」という斬新なキャッチフレーズがついていますが、よくあるタイムリープの設定に、キスという恋愛要素を絡めることで、”SFラブサスペンス”という新たなジャンルを確立していると思います。
キスで殺す女、愛を信じられなくなった旺太郎の過去、社長令嬢を巡る恋愛模様、謎のストリートミュージシャンなど、気になる要素が満載ですが、やはり一番のメインである主人公・旺太郎の人となりとタイムリープに注目して、ドラマの見所を紹介したい
と思います。
トドメの接吻ストーリー
主人公・旺太郎の数奇な運命
この物語の主人公・堂島旺太郎(どうじまおうたろう)は、弱冠22歳ですが、ホストクラブ「ナルキッソス」のナンバーワンの座に君臨しています。
イケメンで気配り上手の優しい男ですが、それは表の顔で、本性は金と権力だけを追い求める”クズ男”です。
12年前、ある事件をきっかけに誰も愛そうとしなくなったという過去があります。
店名の「ナルキッソス」は、ギリシア神話の美少年で、泉に映った自分の姿に恋し、その場から離れられず命を落としたという伝承があり、ナルシストの語源になっている言葉でもあります。
これは、自己愛に溺れるという意味では、他人を愛せないという旺太郎を象徴しているようにも見えます。
「愛なんか求めようとするから人は不幸になる」
そんな歪んだ恋愛観を持つ旺太郎の前に、とあるセレブな社長令嬢・並樹美尊(なみきみこと)が現れます。
彼女の父親は、日本企業のトップで、個人資産100億とも言われるホテル王・並木グループの社長、並樹尊でした。
旺太郎が人生で最も欲している、金と権力を持ち合わせている美尊は、まさに最高の理想の女性と言えると思います。
「今度のターゲットはこの女だ」
彼女に狙いを定めた旺太郎の前に、ある女が近づいてきます。
青白い顔に、真っ赤な唇。
クリスマスイブの夜に、サンタクロースの格好をして現れ、旺太郎に”死の接吻”を与えます。
女のキスによって旺太郎は呼吸困難、身体の痙攣、異常な動悸に襲われ、命を落とします。
が、次の瞬間、旺太郎は何故か7日前の景色の中で再び目を覚まします。
繰り返される出来事や会話の中で、旺太郎は自分がタイムリープしていることに気づきます。
これが旺太郎の波乱の人生の幕開けでした。
ここで、注目すべき点は、タイムリープを繰り返す旺太郎に協力者がいるということです。
タイムリープとは?
物語のポイントとなるタイムリープとは、英単語「時間(time)」と「跳躍(leap)」を合わせた造語で、広く様々な形態の「時間移動」を意味する言葉として、日本の創作作品などでよく使われています。
ですが、英語圏では「タイムトラベル(time travel)」や「タイムワープ(time warp)」と呼ばれることが一般的になっています。
この両者の違いは、「タイムトラベルは過去の世界に自分が向かうので、自分がふたりになってしまうが、タイムリープは過去の自分自身に戻るので、時間の違う自分がふたり存在することがない」という点です。
タイムリープの場合は、過去・未来の時間軸上で、自分が存在していることが前提になっているので、自分が生きていない時間にはタイムリープできないという制限があります。
現在の意識を持ったまま過去に戻ってしまうので、タイムリープを繰り返す人物は、未来予知をして人生を激変させたり、危険を事前に回避したりという超人的な行動ができたりするわけですが、結局はその努力も水の泡になってしまうという結末を辿ることが多く、それが精神崩壊にもつながっていくような気がします。
主人公がタイムリープに翻弄されるという作品の例としては、1999年に日本テレビで放送されていた「君といた未来のために~I’ll be back~」や、2006年にフジテレビ「世にも奇妙な物語」内で放送された「昨日公園」などがあります。
どちらも、友人を死から救おうと主人公が何度もタイムリープを繰り返し、あの手この手で奔走するけど、結局は助けられないという過酷な現実を突きつけられます。
今作ではタイムリープがどのような効果をもたらすのか、現時点では未知数ですが、旺太郎が和馬と共にタイムリープの謎を解き明かし、死の無限ループから抜け出せるのかが最大のポイントになると思います。
トドメの接吻キャスト役どころ
志尊淳さん演じる小山内和馬(おさないかずま)は、旺太郎を慕っている後輩ホストで、旺太郎と共にキス女の謎に迫るという役どころです。
普通の感覚では、ホストの世界は競争社会で他人を蹴落としてのし上がるというイメージですが、このふたりに先輩・後輩という概念が存在していることには、少し違和感を感じます。
今は従順に見えても、飼い犬に手を噛まれるという可能性もあるので、要注意人物のひとりかもしれません。
他にも、旺太郎の今後を左右するであろう人物も沢山登場します。
菅田将暉さん演じる、旺太郎のアパートの近くで演奏している謎のストリートミュージシャン春海一徳(はるみいっとく)は旺太郎にアドバイスを贈ります。
新田真剣佑さん演じる、並樹尊氏(なみきたかうじ)は、美尊の兄で、旺太郎の人生のライバルとなる”完璧紳士の御曹司”です。
そして、佐野勇斗さん演じる、長谷部寛之(はせべひろゆき)は、大手クルーズ会社の御曹司で、尊氏、美尊の幼馴染でもあり、子供の頃から美尊に恋しています。
彼女には全く相手にされていませんが、旺太郎にライバル心をむき出しにする、旺太郎にとっては、ちょっと面倒くさい
存在になると思われます。
美尊がブラコン気味だったり、尊氏が血縁関係に秘密を抱えていたり、一徳も偶然この街に来たわけではなかったという、一筋縄ではいかないような伏線も張り巡らされているので、物語が複雑化していくことが予想されます。
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キャスト豪華すぎる!#トドメの接吻#ドメキス pic.twitter.com/m4bLs76Cgu
— みぃ子 (@junjun_miiichan) December 20, 2017
https://twitter.com/jsrmyrskluv/status/944538485485998080
俳優 山崎賢人の新境地
山崎賢人さんと言えば、普段は爽やかなイケメン役が多く、ドラマ「好きな人がいること」の夏向や、「陸王」の大地のように、一見クールだけど、本当は不器用で熱い心を秘めているというイメージが強いと思います。
今回演じる旺太郎は、女を手玉に取るホストという真逆のイメージなので、山崎さんにとっては新境地と言えます。
ですが、ドラマ「デスノート」でL役を演じた時には、ネット上で”ナルシストなホストっぽい”という声もあったようなので、この頃から片鱗はあったのかもしれません。
ここで、簡単に山崎賢人さんの経歴を紹介したいと思います。
山崎賢人プロフィール
■本名 山崎賢人(やまざきけんと)
■生年月日 1994年9月7日(現在23歳)
■出身地 東京都板橋区
■血液型 A型
■主な作品 [ドラマ]『連続テレビ小説 まれ』『デスノート』『好きな人がいること』『陸王』
[映画] 『L・DK』『orange -オレンジ-』『ヒロイン失格』『一週間フレンズ。』
中学3年生の時に原宿の竹下通りでスカウトされ、芸能活動を開始した山崎さんは、雑誌『ピチレモン』でメンズモデルとして活動していました。
2010年にドラマ『熱海の捜査官』で俳優デビューをし、2016年に『orange -オレンジ-』『ヒロイン失格』で第39回日本アカデミー賞
新人俳優賞を受賞しました。
これまで沢山の作品に出演されていますが、今回が連続ドラマ初主演というのは、少し意外な感じもします。
共演者の新田真剣佑さん、菅田将暉さんとは、普段から親交があるようなので、仲のよいオフショットにも期待したいと思います。
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ホスト役・山崎賢人の色気漂うスーツ姿に「かっこよすぎ」とファン興奮 #山崎賢人 #トドメの接吻 https://t.co/LHMQwMauGV
— マイナビニュース (@news_mynavi_jp) December 26, 2017
やばいやーつ!かっこいい!!#山﨑賢人 #トドメの接吻 #トドメのキス #ドメキス pic.twitter.com/NVoxIG6lh4
— リサ© (@kenrisa73) December 17, 2017
【出演も】菅田将暉、山崎賢人主演『トドメの接吻』で初のドラマ主題歌https://t.co/K3fuQKPIM1
同ドラマには菅田も謎のミュージシャン役で出演。昔からの友人である山崎との共演に「深い縁を感じています」とコメントした。 pic.twitter.com/3dleL6Zcaa
— ライブドアニュース (@livedoornews) December 20, 2017
トドメの接吻早く観たい、この山崎賢人めっちゃかっこいい、なによりも鼻が綺麗ଘ(੭ˊ꒳ˋ)੭✧ pic.twitter.com/EOaKlWMGTr
— すずか☽ ⋆゜ (@rgtdkkrm) December 27, 2017
トドメの接吻の山崎賢人のクズ男っぷりな演技が魅力的
— バニッシュ☆てんご (@1993_12_21) December 24, 2017
この作品は、主演の山崎賢人さんを始め、若手の俳優さんを沢山起用されている印象が強いです。
その上で脇を固めるのが、光石研さんや、奥貫薫さん、山田明郷さん、高橋ひとみさんといった
演技力に定評のあるベテラン俳優さん達です。タイムリープという難しいテーマを扱うだけに、
このキャスティングのバランスは見事だと思います。
なぜ旺太郎が殺されるのか、そして、1週間という死のループにどんな意味があるのか、何ひとつ
手がかりのない状況に加えて、彼を取り巻くのは素性のわからない人物ばかりという、混乱必至の
ドラマですが、ゲス男という新境地に挑む山崎賢人さんの演技力にも注目です。