2018/1/7(日)から放送開始予定の、「西郷どん」(NHK)。西郷隆盛(鈴木亮平)が主人公の、大河ドラマです。
原作は、林真理子。
不倫ものの小説「不機嫌な果実」(1997/10/9~12/18、2016/4/29~6/10)が代表作として有名で、“タブーとされる大人の恋愛”を書く作家というイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか。
今回の「西郷どん」。罰末の名士、西郷隆盛が主人公となっていますが、明治維新に貢献し、西南戦争で命を落としたといった豪傑なイメージがあると思います。
オリコンニュースによると、「女の視点で切り込みます」とした林真理子。
『本の旅人』(KADOKAWA)で連載中の原作について、3つのテーマでご紹介します。
\西郷どん放送まであと7日!/
あの名作ギャグが、
西郷家勢ぞろいでここに復活!!#NHK #大河ドラマ #taiga #西郷どん #せごどん #segodon#西郷どんカウントダウン開始じゃ#ここをこうこうこう#西郷家で笑い納め#どうぞよいお年を pic.twitter.com/XmGKB8KlLt— 大河ドラマ「西郷どん」 (@nhk_segodon) December 31, 2017
西郷どん原作3つのテーマで紹介します!
西郷どんまさかの「BL(ボーイズラブ)」
去る2016年に行われた主演キャスト発表会見。
そこで脚本家の中園ミホは「原作はいろんな愛にあふれている。師弟愛、家族愛、男女の愛、そしてボーイズラブ。いろんなラブストーリーが詰まっているので、1年間、日本のみなさんに、西郷どんに惚れてもらって元気になってもらいたい」と述べました。(オリコンニュースより)
『西郷どん』あらすじネタバレ キャスト相関図 鈴木亮平 瑛太 黒木華 桜庭ななみ 錦戸亮 二階堂ふみ 藤木直人 ミムラ 青木崇高 渡辺謙 北川景子 高梨臨 沢村一樹 南野陽子 西田敏行 堀井新太 高橋光臣 北村有起哉 渡辺豪太 尾上菊之助 徳井優 ドラマなブログ https://t.co/kUGK2B6voV
— まるまる (@anaitgn47fa) December 30, 2017
「日曜朝の大河ドラマに、まさかのボーイズラブ?」と驚く方が少なくありませんが、幕末の時代には珍しくなかったとの一説もあります。
原作によると、幼少期には好きな少年がいて、その男の子と相撲をすると興奮を覚える西郷どん。
主君・斉彬へ仕えてからは、師弟愛が一番で女遊びもせず、生涯をかけて尽くしたそうです。月照と抱き合うシーンも有名なようです。
2018年大河ドラマ「#西郷どん」の放送が近づき、西郷をとりまく登場人物にも注目が集まります。中でも西郷と入水自殺を図った僧・月照との関係性をどう描くのか、気になる方も多いのでは?ドラマでは尾上菊之助さんが演じる月照とはどんな人物なのか、放送前の予習にどうぞ! https://t.co/AnddDIalSa pic.twitter.com/G05BPnoZoY
— 歴人マガジン (@rekijin) November 16, 2017
不倫といったショッキングなテーマを描く林真理子ならではのストーリー展開に期待大です。
今回のドラマでは、月照役に歌舞伎役者・尾上菊之助がキャスティングされています。女方も二枚目も演じる美貌と色気で、どのようなシーンが描かれるのか楽しみですね。
女性との愛を通して知った「幸せの追求」
2017年に掲載された産経ニュースによると、「いままでなおざりにされていた愛加那(あいかな)に焦点を当てました」とのこと。
愛加那は、安政の大獄が起こった際、奄美大島へ逃げ込んだ時にめとった、西郷どんの最初の妻です。
桜田門外の変がきっかけで安政の大獄が終了し西郷どんが鹿児島へ戻る際、薩摩藩の<島妻制度>のために本土へ連れて行けず別れてしまいました。
原作では、2人の息子である菊次郎が「生まれて初めて女と愛し愛されることで、人にとって何がいちばん大切かわかるようになった」と愛加那との愛を語る父の姿を思い起こします。
明治維新に深く関わり波乱万丈な人生を歩んだ西郷どんにとって、家族愛に根付いた人としての幸せを追求するきっかけになった愛加那との生活。
恋愛ものを多く手掛ける林真理子ならではの視点だと思います。
今回のドラマでは、二階堂ふみが愛加那を演じます。
沖縄県出身で南国の雰囲気があると“ハマり役”だとの評判も。西郷どんの幸せな時間がどのように描かれるのか、楽しみですね。
二階堂ふみ、鈴木亮平"西郷どん”の妻!錦戸亮&又吉直樹ら大河初出演 | https://t.co/hsytOupeak https://t.co/rYO8G78F4c
— Garcia (@veslanjdassuya1) December 19, 2017
愛嬌あふれる彼の周りに満ちる「笑いと愛と波乱」
林真理子が描く西郷どんの素顔は、愚直でうかつな愛嬌あふれる男。
オリコンニュースによると、「複雑な幕末を作った主役たちのうち、最も難解で面白い」と西郷どんの人柄を表する彼女の言葉に、興味をそそられる方も多いのではないでしょうか。
貧しい下級武士の家に生まれながら、その愚直さを薩摩藩主・島津斉彬に見込まれ明治維新の立役者となった西郷どん。
主君に、女性に、仲間に愛され歴史上最も“モテた”男であるとも言われています。
鈴木亮平:「西郷どん」の西郷隆盛は「草食系」? 見た目は「意識せず」 https://t.co/zMUF3UFiwk
— MANTANWEB (まんたんウェブ) (@mantanweb) December 31, 2017
六条御息所の目を通して語るまったく新しい源氏物語「六条御息所 源氏がたり」、徳川慶喜の妻:美賀子の人生を通して人間の深淵を描いた「正妻 慶喜と美賀子」といった独自の歴史小説を手掛ける林真理子ならではの主人公像が楽しみになります。
今回のドラマでそんな西郷どんを演じるのは、鈴木亮平。身長:六尺、体重:三十貫の巨漢として語り継がれる彼のイメージにピッタリの、高身長の俳優です。豪快で愛嬌あふれる西郷どんがどのようなキャラクターで描かれるのか、期待大です。
大河「西郷どん」1月7日スタート 鈴木亮平「今年1年はささげるつもりで」 https://t.co/DphMP6QHql
— 産経ニュース (@Sankei_news) December 31, 2017
まとめ
かつては司馬遼太郎原作で「翔ぶが如く」「最後の将軍」「花神」「歳月」と何度も取り上げられた西郷隆盛。
明治150年の節目を迎える2018年、「anego」「不機嫌な果実」「下流の宴」などでタッグを組んできた小説家・林真理子と脚本家・中園ミホのコンビならではの新しい「西郷どん」に期待を寄せている方も多いのではないでしょうか。