2018年1月から開始するドラマ「anone」の脚本を書いている坂元裕二さんは、主演の広瀬すずさんと並べて宣伝がされ注目されています。
坂元裕二さんといえば、「東京ラブストーリー」に始まり、「mother」「Woman」と次々にヒット作品を手掛けていますが、坂元裕二さんが作る脚本は何が魅力なのでしょうか?
坂元裕二さんの経歴とともに、制作してきたドラマをまとめて、その魅力を調べてみました。
目次
坂元裕二さんの経歴
- 1967年5月12日生まれ。
- 大阪府出身。
- 奈良育英高等学校卒業。
- 妻は女優の森口瑤子さん。
1987年19歳で第1回フジテレビヤングシナリオ大賞を受賞しデビューしています。
それ以降、1989年「同・級・生」で脚本デビューし、コンスタントにドラマの脚本を手掛けています。
その中でも、代表的なドラマを抜粋してみます。
坂元裕二さんの脚本歴
東京ラブストーリー
1991年23歳で「東京ラブストーリー」の脚本を担当しています。
24時間好きって言って!#東京ラブストーリー#赤名リカ #カンチ #ちょっと重い pic.twitter.com/1SyaR998Ng
— 90年代カルチャー研究会 (@90s_culture) November 1, 2017
このドラマでは、鈴木保奈美さんが演じた赤名リカが、「か~んち」と織田裕二さん演じる永尾完治を呼ぶ呼び方や、「”せーの”で後ろ向くの」というリカと完治の2人のシーンなど多くのセリフやシーンが話題になり、社会現象にもなった視聴率30%を超えるドラマです。
二十歳の約束
1992年24歳で「二十歳の約束」の脚本を担当しています。
#二十歳の約束#ヒューヒューだよ#ラジオ沖縄 pic.twitter.com/g8hPq9oLoH
— 青井ソニカ♪ (@AoiSonika777) May 19, 2017
稲垣吾郎さんの初主演ドラマであり、平均視聴率は16.5%とあまり高くはありませんが、牧瀬里穂さんが演じる高井夕希のセリフ「ヒューヒューだよ」「あつい、あつい」などが流行り、話題になったドラマです。
ラストクリスマス
2004年36歳で「ラストクリスマス」の脚本を担当しています。
眠ひ。ラストクリスマス見てた#ラストクリスマス#織田裕二#矢田亜希子 pic.twitter.com/t0Od19ttPB
— さやみ (@mrikmjst2) May 31, 2014
織田裕二さんが30代後半の仕事ができる主人公・春木健次を演じ、矢田亜希子さん演じる会社の秘書・青井由季とのオフィスラブをテーマにしたドラマです。
「東京ラブストーリー」と同じ主役、脚本家、プロデューサーが組むということで話題をよび、平均視聴率が21.6%と高視聴率のドラマでした。
Mother
2010年42歳で「Mother」の脚本を担当しています。
ドラマmotherで感動しすぎて、この曲聞くと天才子役ばりの速さで泣ける。#芦田愛菜#motherhttps://t.co/4DJ6PtT36M pic.twitter.com/Ykf7z0qT8s
— Richa – + – (@1020Richa) August 14, 2017
芦田愛菜さんを一躍有名にしたドラマで、虐待やシングルマザーの苦労などシリアスなストーリーのドラマでした。
松雪泰子さんや、尾野真千子さん、綾野剛さん、高畑淳子さん、田中裕子さんなどが脇を固めて平均視聴率12.9%とあまり高くありませんが、話題になったドラマです。
ザテレビジョンドラマアカデミー賞で、最優秀作品賞、主演女優賞、助演女優賞、監督賞、脚本賞を受賞し、東京ドラマアウォード2010と橋田賞で脚本賞を受賞しています。
それでも、生きてゆく
2011年43歳で「それでも、生きてゆく」の脚本を担当しています。
世界で1番おもしろいドラマです。人生観が変わります。#それでも生きてゆく#瑛太 #満島ひかり #坂本裕二 pic.twitter.com/ZGasXwBQwi
— 松田瑛太 (@5JXdzZ4oAuFgqQc) April 7, 2017
瑛太さんが友人に妹を殺害された被害者の兄を演じ、満島ひかりさんがその加害者の妹を演じ、悲劇を乗り越えて希望を見出す家族の物語を描いています。
平均視聴率は9%と低かったのですが、ザテレビジョンドラマアカデミー賞の最優秀作品賞、主演男優賞、助演男優賞、助演女優賞、脚本賞、監督賞受賞を受賞しています。
最高の離婚
2013年45歳で「最高の離婚」の脚本を担当しています。
最高の離婚みたくなった
尾野真千子が離婚 「最高の離婚」「ほっしゃんとヨリ戻す?」の声も | しらべぇhttps://t.co/4OOQayxhik @sirabee_news #最高の離婚 #尾野真千子 #ほっしゃん pic.twitter.com/yLhZh5h7oW— ニュースサイトしらべぇ (@sirabee_news) September 11, 2017
瑛太さん演じるまじめで神経質な夫・濱崎光生と、尾野真千子さん演じるがさつで家事の苦手な妻と、真木よう子さん演じる光生の元カノと、綾野剛さん演じるその夫の30代の2組の夫婦のすれ違い生活を通して、30代夫婦のリアルな結婚観や恋愛観が描かれたドラマです。
平均視聴率11.8%で、ザテレビジョンドラマアカデミー賞の最優秀作品賞、主演男優賞、助演女優賞、ドラマソング賞、脚本賞、監督賞を受賞しています。
Woman
2013年45歳で「Woman」の脚本を担当しています。
小春の時も、ひかりちゃんの時も、ずっとお母さんの顔だ。この写真見てるだけで泣きそうになる。#woman#満島ひかり pic.twitter.com/bEbSFFs9gu
— チェリー (@Q9doW) December 24, 2017
満島ひかりさん演じるシングルマザーが、貧しいながらも愛する我が子のために、命をかけて生きる女性の生きざまを描いたドラマになります。
平均視聴率13.5%と視聴率を保ちつつ、脇を固める田中裕子さん、小林薫さん、高橋一生さんの演技も話題になりました。
日本民間放送連盟賞・番組部門・テレビドラマの部の最優秀賞を受賞しています。
カルテット
2017年49歳で「カルテット」の脚本を担当しています。
カルテット続編お願いします#カルテット #ドーナツホール #おとなの掟 pic.twitter.com/HmgIclZpKq
— Princess_yumi_1209 (@pripriprincess) December 16, 2017
夫が疾走している主婦の巻真紀を松たか子さん、真紀の行動を探っているチェロ奏者・世吹すずめに満島ひかりさん、ヴィオラ奏者の家森諭高には高橋一生さん、有名な指揮者を祖父に持つ別府司は松田龍平さんが演じ、カルテットを結成しているアマチュア演奏家の4人の男女の恋愛模様を時にコミカルに時にシリアスに描いたドラマです。
コンフィデンスアワード・ドラマ賞とザテレビジョンドラマアカデミー賞の脚本賞を受賞しています。
まとめ
今まで書かれた脚本をみると、それぞれの時代を反映している内容であり、坂元裕二さん自身の年代と主演との年代も重なり、自分も投影して脚本を描いている印象を受けます。
脚本を担当しているドラマは、シリアスな内容のドラマもコミカルな内容のドラマもあり、脚本の幅の広さと、印象的なセリフが多いドラマも多く、セリフを大切にしているように感じました。
視聴率に関係なく、様々な賞を受賞しているのは、良い内容の脚本を書いているという意味にもとることができるでしょう。
1月から開始するドラマ「anone」の評判としても、多くの人が脚本を楽しみにしていそうです。
坂元さんの脚本で広瀬すずの主演。これはかなり楽しみ! いつ恋、カルテットはどちらもかなり好きだったし、これは絶対間違いないでしょ! #anone pic.twitter.com/JgCnX0KohB
— 岡田拓朗 (@takuro901) December 18, 2017
https://twitter.com/1vu9Y7QZ2YAfzgM/status/939862099508862976
キター(゜∀゜)ー!!
来年1月スタートの日本テレビ系連続ドラマ「anone」(仮題、水曜午後10時)に広瀬すずちゃんが主演!
3年ぶりの主演ドラマ!
しかも坂元裕二脚本と水田伸生監督ってMotherとWomanのコンビじゃん!
大好きなドラマだったから期待しかないな♡楽しみ♡#anone #広瀬すず @Suzu_Mg pic.twitter.com/CtDTlr3SWn— 빠요x2 (@gaigaigouu) November 13, 2017
「anone」は、「生きることの意味とは?人が生きる上でほんとうに大切なものはなにか?を人々に問いかけ、真実の人間愛を見つけていく物語」としており、「mother」「Woman」のスタッフで制作するドラマですし、同じ系列の泣ける内容になりそうです。
視聴率はあまり振るわないかもしれませんが、人の心に残るセリフやシーンがありそうで、とても期待のできるドラマですね。