1月から始まった大河ドラマ「西郷どん」は原作が林真理子さん、脚本は中園ミホさんが担当されています。
中園ミホさんは、今回初めて大河ドラマの時代劇を担当するそうですが、今まで多くのヒットドラマの脚本を担当し、女性の本音を語るセリフは多くの視聴者から共感を得ている脚本家です。
今まで担当したドラマの主役は現代の女性が多かったのですが、今回の「西郷どん」は西郷隆盛という幕末を生きた歴史上の人物であり、今までの主人公とは違う時代設定、人物像ですが、どのような魅力的な人物として描いてくれるのでしょうか?
中園ミホさんのプロフィールと経歴、担当してきたドラマ、「西郷どん」についての評判をまとめてみました。
目次
中園ミホさんのプロフィールと経歴
- 生年月日:1959年7月16日
- 出身地:東京都
10歳で父を亡くし、19歳で母を亡くしています。
日本大学芸術学部を卒業後、広告代理店に入社しますが、1年3か月後に退職します。
その後、コピーライターや四柱推命の占い師などを経てから、脚本家の田中洋三氏の清書係に就き、1993年に未婚のまま長男を出産し、在宅でもできる仕事である脚本家として生きていく決意をし、1998年に「ニュータウン仮分署」で脚本家としてデビューします。
それ以降、「取材力の中園ミホ」といわれる程、念入りな取材をして、「女性たちの生の声を聞きそれを描いて、彼女たちを応援する」ためにドラマを執筆していると語っています。
中園ミホ脚本の連続ドラマ5選
30本を超えるドラマを担当し、その中で実在の人物を描いているのは、「花子とアン」の1本になります。
また、男性が主人公のドラマは「ニュータウン仮分署」「君のためにできること」「Age,35 恋しくて」「Dear ウーマン」「ぼくが地球を救う」「コールセンターの恋人」「Dr.倫太郎」の7本になり、圧倒的に女性の主役が多いことが分かります。
中園ミホさんの脚本の連続ドラマで代表的なドラマを以下にまとめます。
2000年 41歳 「やまとなでしこ」
平均視聴率26.4%、最高視聴率は34.2%。
松嶋菜々子さん演じる客室乗務員の神野桜子は、類まれな美貌を持っていますが、貧しい家に生まれた過去から、玉の輿に乗るべく出会いを求め、堤真一さん演じる超金持ちの医者と語るが本当は小さな魚屋の中原欧介と、本当の恋を見つけるまでを描くドラマになります。
お金大好き、お金でしか人を判断できない、腹黒くて計算高い、なのにあんなに可愛らしくて憎めなくて魅力的に映ったのは松嶋菜々子の品の良さなんだろうなぁ。
言葉遣い、話し方、目線、声、造形美だけではない美しさ。#やまとなでしこ pic.twitter.com/5fEDig9olE— 透子@イエベ秋 (@tohkoautumn) October 13, 2017
2005年 46歳 「anego」
原作は林真理子さんの小説。平均視聴率は15.7%。
篠原涼子さん演じる30代の独身美人OLを主人公に、仕事・恋愛・結婚など悩みを抱えながら生きる女性たちの生き方を描いているドラマになります。
https://twitter.com/abbaimativa3x/status/649241427445071872
2007年 48歳 「ハケンの品格」
平均視聴率20.2%。第33回放送文化基金賞脚本賞を受賞したドラマです。
篠原涼子さんが演じる派遣社員として特Aランクの評価を受ける大前春子が3か月契約で、食品会社の営業事業部マーケティング課に雇われ、淡々と仕事をしながら、徐々に周囲に認められていくドラマになります。
コレクション整理してる途中で久々にハケンの品格観た。10年前の作品だけど面白さ変わらず☺「日テレっぽい」って言葉よく使うけど、当時から今でも脈々と流れる日テレらしさが感じられて心地良い#ハケンの品格 #日テレ #篠原涼子 #大泉洋 #加藤あい #小泉孝太郎 #勝地涼 #安田顕 pic.twitter.com/kfXxxsxX2K
— トモ (@55holiday) June 14, 2017
2012年 53歳 「Doctor-X 外科医・大門未知子」 (それ以降シリーズ5まで)
平均視聴率 19.1%(シリーズ1)、23.0%(シリーズ2)、22.9%(シリーズ3)、21.5%(シリーズ4)、20.9%(シリーズ5)。
向田邦子賞を受賞しています。
米倉涼子さんが演じる特定の病院や医局に属さないフリーランスの女性外科医の活躍を描くドラマになります。
「私、失敗しないので」という決め台詞も有名になりました。
こうやって今のところ毎日 ドクターX見れてるからドクターXロスじゃないけど 1週間以上見てなかったら絶対 ロスになってる。
本日も美しかった✨✨#ドクターX#米倉涼子 pic.twitter.com/bDU7I0o08X— ∵⃝♡⍢⃝ kirara∵⃝♡⍢⃝ (@love_uchidayuki) December 27, 2017
2014年 55歳 「花子とアン」(NHK連続テレビ小説)
平均視聴率が22.6%。東京ドラマアワードの脚本賞を受賞しています。
村岡恵理(花子の孫)『アンのゆりかご 村岡花子の生涯』を原案に、中園ミホさんの書き下ろし脚本にて制作されています。
主人公の村岡花子を吉高由里子さんが演じ、腹心の友として仲間由紀恵さん演じる柳原白蓮にもスポットをあてるなど、花子とともに激動の時代を生き抜いた人々が描かれています。
このシーン好きすぎて
これまでの蓮様とこれからのハナちゃんとの生活考えると涙が止まらない
そしてブラックバーン校長は偉大#花子とアン #再放送 #吉高由里子 #仲間由紀恵 pic.twitter.com/MpWBuIwVsM— すりっと (@Ocr6pIpKHyBSBhh) October 21, 2017
代表的なドラマに関しては、どれも視聴率が高く、どの主人公も生き生きと描かれており、見ていて心がスッキリとするような元気が出るドラマになっています。
「西郷どん」の評判
中園ミホさんは林真理子さんの原作だから脚本を引き受けたと話し、気心の知れた二人で「西郷どん」を担当しています。
西郷隆盛が多くの人に愛され、受け入れられてきたのは、相手の懐に入って共感できる人として生き生きと描きたいと語っていました。
誰もが知っている西郷隆盛を描くからこそ、難しいこともあると思いますが、今までとは違った西郷隆盛を見ることができそうです。
中園ミホ脚本は、リサーチ力とかをまず言われるけど、人物の裏表の描き方が上手いホンという認識。積み重ねて魅力的していくタイプではなく、関係性のバリエーションで世界を拡げていく印象なので幕末ドラマは結構合うんじゃないかと思う。 #西郷どん
— ojaly (@ojalix) December 19, 2017
原作林真理子脚本中園ミホとなると不安要素満載だし、寧ろ敬遠したい感じだ。今の所。「花子とアン」のヒットは脚本の力ではなかったと思うし。 #西郷どん #花子とアン
— takeshi (@takecrow) November 4, 2016
うーん大河に余計なものはいらないし少し前の「幕末イケメン~」はコケたよね?大河ドラマにそんなもの求めてないし真田丸の脚本が素晴らしかっただけにね?「田原坂」は越えられないだろう。脚本家と原作者が目立ち過ぎるのでは?#西郷どん https://t.co/3mnH2jVnZ5
— 櫻 (@tonisakura2622) November 2, 2016
林真理子さんと中園ミホさんが組んだドラマを見た人も多く、楽しみにしている人と、心配している人、俳優よりも原作者と脚本家が目立ちすぎているのではないかと言っている人など様々な意見が聞かれ、それだけ大河ドラマは色々な人が注目しているドラマともいえそうです。
第1話の視聴率は15.4%と大河ドラマにしては、あまり高くない視聴率からスタートとなりました。
西郷隆盛と糸の年齢設定や、島津斉彬との出会い方など事実とは異なり、脚色された内容になっていましたが、西郷隆盛の幼少時を演じた渡辺蒼くんなど小役が皆生き生きと演じており、西郷隆盛が男女問わずに愛され受け入れられるのが分かるシーンも多々出てきて、これから生き生きとした西郷隆盛を見ることができそうな第1話だったように思いました。
初回最高でした
子役の子たちがほんとうまい
来週青年編みたいで、もっと子供たちの演技観てたかったな
脚本も中園ミホさんらしくエンタメ全開で面白かったし男女格差や身分格差のテーマのバランスもよかった
渡辺謙の島津斉彬かっこいい
島津斉彬を通しての子達たちへのメッセージ泣くよね#西郷どん— まっつん'18 (@mattsun2018) January 7, 2018
この人が竹杖を首筋に当てるとか、感慨深いにもほどがある。#西郷どん#独眼竜政宗#渡辺謙 pic.twitter.com/sZ306S89hq
— 迷人Q太郎 (@qtarox007) January 7, 2018
大河ドラマ、史実ドラマとしては分からないけど、テレビドラマとして完成度高し。初回にして、登場人物のキャラ分け、主人公の志の動機、ゴールがちゃんと見えていて、とても見やすく、さすはがベテラン中園先生という感じ。まあ、原作あり、脚本協力あり、というのもあるとは思うけど。 #西郷どん
— しみず さるひこ (@bub_shimizu) January 7, 2018
まとめ
中園ミホさんが得意な元気の出る内容で、今までの西郷隆盛よりも少し身近に感じながら、これからの「西郷どん」がどうなっていくのか期待して見守っていきたいと思います。