隣の家族は青く見える|考察1話|マウンティング主婦・深雪(真飛聖)トラブルメーカー?

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“隣の芝生は青く見える”ということわざをもじったタイトル通り、序盤から様々な人間関係や心に抱えている秘密などがリアルに描かれていました。

妊活という重いテーマを扱う作品ですが、奈々(深田今日子)と大器(松山ケンイチ)の人柄のせいか、意外と軽いタッチで描かれていたので、導入部としては入りやすかったと思います。

不妊治療の具体的な治療法や、コーポラティブハウスの製作過程など、あまり馴染みのない分野が深く掘り下げられていたので、知識として勉強になる部分もありました。

その上で、結婚や妊娠に対する男女の認識の違いや、”結婚して子供を産むことが女の最高の幸せ”という古い考えにとらわれている人が未だに存在すること、不妊や同性愛に対する偏見など、世の中に蔓延している問題点も浮き彫りにされました。

コーポラティブハウスに住む住人達も、個性溢れる人達ばかりで、これから波乱が巻き起こりそうな伏線も沢山ありました。

その中でも、周りの空気を読まず、ずけずけとものを言う主婦の深雪(真飛聖)は特に強烈なインパクトがありました。

今回は、今後トラブルメーカーになりそうな予感しかない深雪と、彼女を演じる真飛聖さんに注目してみたいと思います。

マウンティング女子の心理とは?

物語の中で、小宮山深雪は、一言で言うと、”虚栄心が強い専業主婦”という役どころです。

商社マンの夫・真一郎(野間口徹)と小学生のふたりの娘と共に、社宅からコーポラティブハウスに引っ越してきたという設定で、一見裕福で幸せそうな一家に見えますが、この家族にはある秘密がありました。

実は、真一郎は海外赴任などの激務に耐え切れず、家を買った直後に勝手に会社を辞め、今は求職中という身分だったのです。深雪はそれを娘を含め、周りにひた隠しにし、夫には再就職が決まるまで、以前の会社に行っているふりをさせていました。

小宮山深雪 彼女の実態は・・・

  • 見栄っ張り
  • 周りにリア充アピール
  • 子育て命
  • おせっかい
  • 鬼嫁

という、あまり関わりたくないタイプの女性でした。

彼女の面倒くさい言動は、登場時から始まっていました。

コーポラティブハウスの説明会場では、「女の幸せは結婚して子供を産むこと」だと主張し、やたらと子作りを薦め、周りをドン引きさせました。

特に、一生子供は欲しくないと思っているネイリストの杉崎ちひろ(高橋メアリージュン)にとっては大きなお世話で、このことは今後激化していくふたりの確執の火種になったようです。

さらに、独身の一級建築士・広瀬渉(眞島秀和)には、勝手に見合い話を持ちかけます。

「まだ結婚する気はない」とさりげなくかわす広瀬でしたが、自分の価値観を強引に押し付けてくる深雪は、”厄介な世話焼きおばさん”でしかなかったと思います。

見栄っ張りという部分に関しては、説明会場で奈々に「夫が海外赴任を繰り返していて、大変な生活を送っていた」と一見愚痴のようだけど遠まわしに自慢するという、謎のリア充アピールをし、夫にこれから出張に行くふりをさせるという茶番を演じていました。

そして、家の中では、インスタ映えする料理を作って携帯で撮影して、家族の仲良さげな写真と共にSNSにアップすると
いう、典型的なカリスマ主婦を気取っているように見えました。

子供の勉強を見ていたり、教育熱心な面もありますが、将来子供を有名な進学校に入れて、自慢
したいのではないかという思惑も垣間見えました。

この異常なまでの虚栄心は、裏を返せば、自分の劣等感を隠したいためとも考えられます。

これは、ちひろが持っているカバンをやたらとチェックして、自分のカバンを見えないように隠すという行動に現れているような気がします。

彼女にとって、ネイリストとスタイリストというおしゃれなカップルは、自分には眩しすぎる存在で、憧れと嫉妬が入り混じっているのかもしれません。

あからさまに羨ましがったり、とってつけたように褒める姿は、やはり周りをドン引きさせていますが、これこそが「いつか自分もこうなりたい」という彼女の本音だと思います。

彼女がこれまでどういう人生を歩んでいたかは、現在の時点では描かれていませんが、人に胸を張れるような過去ではなかったのかもしれません。

だからこそ、人から認められたい、賞賛されたい、羨望の眼差しで見られたいと強く願っているのだと思います。

そして、彼女の夫に対する横柄な態度には、「お前が勝手に会社を辞めるから、私が築いてきた理想の将来計画が狂ってしまった」という恨み節が込められているような気がします。

子供の前では夫を立てて、その裏では夫を罵倒する豹変ぶりには、ちょっと恐怖を感じました。

トドメに「社宅中に家を買うと言いふらしてしまったから、今更家を売るなんてみっともないことはできない。

夫が再就職して、ローンを払う目処が立てば何も問題ない」という自分勝手な理由で、今の生活を手放すことを頑なに拒否します。

このような深雪の言動は、典型的な”マウンティング女子”だと言えると思います。

自分の基準で勝手に他人と比べて勝った負けたと判断し、目に見えるものでとりあえず勝ったと思っていないと気がすまないというのが専門家の見解です。

標的にされた方はたまらないと思いますが、挑発に乗らない、関わらないのが一番の対処法だと言われています。

そういう意味では、対抗心を燃やしてしまったちひろは、自ら不幸な道を選んでしまったと思います。

元タカラジェンヌ・真飛聖の魅力とは?

この深雪という強烈なキャラクターを演じているのが、元宝塚歌劇団花組トップスターから女優に転身された真飛聖(まとぶせい)さんです。

この芸名の由来は、小説『マートブ!-自由を求めて550日』の主人公・マートブの名前と、尊敬する恩師の名前から一字いただいた”聖”を組み合わせたものだそうです。

真飛聖さんプロフィール

■本名 山下裕子(愛称はゆう)

■生年月日 1976年10月13日(現在41歳)

■出身地 神奈川県川崎市

■血液型 B型

■主な作品

  • [宝塚歌劇]『相棒』『虞美人』
  • [ドラマ] 『相棒』『最高のおもてなし』『わたしを離さないで』
  • [映画]  『謝罪の王様』『柘榴坂の仇討』『闇金ウシジマくん(Part4)』

■受賞歴

  • 2003年 宝塚歌劇団年度賞「努力賞」
  • 2003年 阪急すみれ会・パンジー賞「新人賞」
  • 2009年 阪急すみれ会・パンジー賞「男役賞」
  • 2010年 宝塚歌劇団年度賞(2009年度)「優秀賞」
  • 2015年 第10回おおさかシネマフェスティバル「新人女優賞」『柘榴坂の仇討』

3歳の頃からバレエを習っていた真飛さんは、背が高いため、バレリーナとしての将来に悩んでいたそうです。

宝塚歌劇との出会いは、中学3年生の時に友人から薦められたことで、それまでは宝塚のことは全く知らなかったそうです。

ですが、受験することを決意し、1993年に2度目の挑戦で宝塚音楽学校に入学、1995年3月に81期生として宝塚歌劇団に入団します。

最初は星組に所属していましたが、2005年に花組に異動し、2008年には花組トップスターに昇りつめます。

真飛聖さんの3年でトップスターになったのは異例の速さだと言われています。

その後、2011年に宝塚歌劇団を退団し、ワタナベエンターテインメントに所属を移し、芸能活動を開始します。

2012年4月に『37歳で医者になった僕~研修医純情物語~』でテレビドラマ初出演を果たし、その後、沢山のドラマや映画に出演されています。

真飛聖さんの評価評判は?

ドラマ『相棒』でのシリアスな演技に定評がありますが、本人は”コントができる女優になりたい”と公言しています。

宝塚時代には三枚目役も多く、コメディにも定評があったそうなので、今回の深雪のように、その容姿からは想像できないような振り切った演技が違和感なくハマるのも納得です。

また、元宝塚の女優さんと言えば、演技面で宝塚時代の名残のある方が多いですが、真飛さんの場合、それがあまり感じられないという点でも、高評価を得ています。

今後、コーポラティブハウスの住人達との確執がさらに激化しそうなので、予測不能な深雪のぶっ飛んだ言動と、真飛さんのコミカルな演技にも注目したいと思います。

https://twitter.com/SaK29U8wBdIuyNm/status/953978590554554369

まとめ

今回は、主役の奈々と大器の出会いから結婚、そしてコーポラティブハウスの住人達との出会いという、それぞれの人物の人となりを中心に描かれていたと思います。

その中でも、不妊治療の実態や、男同士のキスシーンなど、かなりリアルに描かれていて衝撃的なシーンも多々ありました。

今後、ご近所トラブルや、結婚・妊娠・出産に関する夫婦間の意識のずれ、嫁姑問題など、今まで順調に進んでいたことも、少しずつ違和感を感じて問題点が大きくなっていくような感じがします。

特に、不妊に不安を抱える奈々の明るい気持ちがだんだんしぼんでいく様子、周りの子供を持つ家族が気になって仕方ないという、もやもやした感情がとてもリアルに伝わってきました。

大器の不妊に対する危機感のなさが、今後夫婦喧嘩の原因になっていきそうで、理想の夫婦像にひびが入るんじゃないかと心配になってしまいます。

他の家族達も、深雪の子供至上主義には同調しかねるものの、夫婦のあり方や、家族の形について考えさせられる面は多少あったと思います。

それぞれが抱える問題とどう向き合っていくのか、まだまだ先の読めない展開なので、今後も目が離せません。

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