12月6日に秋ドラマとしては早くも最終話を迎えた「奥様は、取り扱い注意」ですが、
いつも天然キャラの綾瀬はるかが演じるアクションが話題になりましたね。
この作品は、閑静な住宅街に暮らす、平凡な家庭の主婦が、実は元特殊部隊の工作員だった事実を隠して平然と生活し、毎回周囲に巻き起こる事件の数々を解決していくという、痛快なアクションコメディです。
この主人公の設定に対し、このドラマが始まってすぐに、「ん?」と思った人も多いかもしれません。
物語が中盤に差し掛かり、主人公菜美の夫、勇輝の存在が取り沙汰されるようになってからは特にそう感じた人が増えたのではないでしょうか?
それは、映画好きな人ならきっとすぐに気付くと思います。
映画好きでなくとも、地上波で何度も放送されたのでご存知の方も多いのでは?
一体これが何の話か分からないという人に、これから解説していきましょう。
ブラピとアンジーが共演したヒット作にストーリー設定が酷似している
映画に精通していない人でも、ハリウッド俳優のブラット・ピットとアンジェリーナ・ジョリーはご存知の人も多いのではないでしょうか?
言わずと知れた、美男美女のベストカップルですよね。
この2人、今は離婚して元夫婦の間柄ですが、2人が共演して結婚するきっかけとなったのが、2005年公開のアメリカ映画「Mr.&Mrs.スミス」です。
ここまでで、もうおわかりでしょうか?
そうです、ドラマ「奥様は、取り扱い注意」は、この「Mr.&Mrs.スミス」のストーリーにそっくりなのです。
奥様は取り扱い注意の映画に続く説について。間違いなくこれです pic.twitter.com/6yUpIWqPAz
— 黒猫* (@corq20n) December 6, 2017
奥様は取り扱い注意が映画、年末SPってほんと?
最後ただいまが合図で毎日殺し合いという夫婦喧嘩が始まるの?
毎日楽しそうだね?毎日組手してくれるの?ストレス溜まらなそうだね!
跳ね起きめっちゃ綺麗だったよね!綾瀬様… pic.twitter.com/6Sxo3yRc9y— 床田菜摘 (@723tokoda) December 6, 2017
「Mr.&Mrs.スミス」と「奥様は取り扱い注意」似ている5つのポイント
- 女性主人公が特殊部隊の工作員
- 堅気の男性と一瞬で恋に落ち素性を隠して結婚
- 実は結婚した夫は敵対組織(ドラマでは公安)の人間だったことがあとから判明
- 互いの素性がバレた途端、夕食時に激しく衝突
(妻が夫にナイフを投げつけるところまで酷似) - お互いを思う気持ちに変わりはなく、どこかへ逃げようと画策する
(ドラマでは、妻役の綾瀬はるかが提案するも、結果的に夫側がこれを拒否し組織に残留)
ざっと挙げただけでも、これだけストーリーの主軸が似ているのです。
お互いの素性を疑いながら緊張感漂う夫婦生活を送っていましたが、気づいた時の格闘シーンは、スケールの大きさこそ違いますが、それぞれ見ものでした。
ドラマも映画も、どちらも夫婦のラブラブぶりや、痛快なアクションがあり、楽しんで観ることができます。
違いといえば、ドラマは放送回数があるので、毎回オムニバス形式で違った事件が勃発し、その都度主人公が一緒に解決したり、仲の良い隣人が頻繁に登場し、それぞれの家庭が抱える悩みがクローズアップされることでしょうか。
エンディングの違いはどうか
ストーリーや人物設定が酷似しているのは上で述べたとおりですが、映画「Mr.&Mrs.スミス」と、ドラマ「奥様は、取り扱い注意」のエンディングの違いはどうでしょうか?
映画の方は、無事に二人とも組織の手から逃げ延び、ハッピーエンドを迎えます。
一方、ドラマでは、最後に夫が構えた銃から上がる銃声が、暗転したテレビ画面に響き渡り終わりを迎えます。
よくある物語の結末は、観る側の判断に委ねます的な終わり方です。
日本のテレビドラマではこういった終わり方は珍しい方ではないでしょうか。
奥様は、取り扱い注意観たけど終わり方がはっきりせんんんんんんんあれはどういう終わり方なのなになになんなのハッピーエンドになるのそれともバッドエンドになるの映画化年末とか受験生にとっては辛いんですけどでも綾瀬はるかがかっこいいってことだけは分かったほんと綾瀬はるか好き映画も観たかっ
— まえさん (@maeee_s) December 6, 2017
https://twitter.com/kuma_malu/status/933442141505724416
結果、主人公菜美は、刺激的なスリリングあふれる生活を手放せず、一方夫の勇輝の方は、妻を愛してはいるものの、上司の命令を優先したのか?といった感じです。
映画「Mr.&Mrs.スミス」のエンディングの方が、最後まで白黒ハッキリつけて、ハッピーエンドの様相を呈していますね。
ドラマ「奥様は、取り扱い注意」では、勇輝が放った銃が、菜美がキックや手刀をしたことにより鳴ったのか、勇輝が菜美を選び、わざと狙いを外して撃ったのかはわかりませんが、画面暗転前にアップになった菜美の不敵な笑顔がハッピーエンドに変わったことを願います。
「奥様は、取り扱い注意」のエンディングに対して感じた違和感
「奥様は、取り扱い注意」の最終回。その終わり方や、そこに至るまでのストーリー展開に、もやっとした感情を覚えた人もいるのではないでしょうか?
個人的には、最終話で主人公が自分の街の主婦を食い物にする悪どい組織と対決した際に、あまりにもあっけなく解決して、何だか尻すぼみな印象を受けました…。
ドラマの中で、思い悩んで自殺までした主婦がいたのに、こんなに簡単に街から組織を追放することに成功するなんて…と思わず絶句。
奥様は取り扱い注意って
ほんとに映画あるの?なんか玉鉄
あっさりしすぎな感じしたけど
これで終わりなのかな?— Yuri* (@yuri_yuko0401) December 6, 2017
え、奥様は、取り扱い注意www
終わり方謎すぎるんだけど笑笑— SOUTA (@Wearereds29) December 6, 2017
https://twitter.com/judo_o/status/938441949496819713
ドラマでは、売春組織が主婦を恐喝して売春を斡旋するという、一瞬ドキリとしてしまうようなエピソードを盛り込んでいたにもかかわらず、ドタバタコメディ的な要素を多分に含んでいた作品だったせいか、その部分がかなりぼんやりとしか描かれていませんでした。
最終回の前の放送で、広末涼子演じる近所の主婦友達が浮気するシーンも、キスシーンさえないままにいきなり画面が切り替わっていて、一瞬何があったのかよくわからないままで、不倫行為をしたんだとようやく明らかになったのは、綾瀬はるかのエンディングで流れたナレーションです。
きっと、人気の女優陣が出演しているので、夜の22時からの放送でもこういったシーンは、ぼやかされるのでしょうが、緊張感のあるストーリー展開だっただけに、リアリティに欠ける部分があったのは否めませんでした。
しかし、あの綾瀬はるかがアクションに挑戦!?と思いながら観始めたドラマでも、毎回変わるゲストと、少しずつ明らかになっていく主人公の過去を楽しみにしていた視聴者も多いと思います。
毎回ドラマの終盤で見せる主人公の解決劇は気分が爽快になったことでしょう。
3人の人気女優の個性あふれる魅力や、そのファッションも十分見ごたえがありました。
このドラマは映画化されることが決定しているそうです。
映画ではドラマ後の菜美と勇輝がどうなっているかが描かれているのでは!?
公開まで楽しみに待ちたいですね。